修学旅行で女子と二人っきりで入ったお風呂…(体験談)※前編

Kは叫び、顔を真っ赤にし、うつむき…百面相のように表情が変わっていった。
僕は快楽の余韻、そして未だ脳裏から離れない扇情的な裸体から目を離せず、ただ呆然とするだけだ。
「え、えっとね、その…」
絞り出すようにKが口を開く。
 
「気持ちよかった、の?」
頬を赤く染めて、上目遣いでそんな事聞かないでくれ…心底、思った。

案の定、出したばかりのモノはみるみる硬度を増していく。Kに大きくなっていく仮定を一部始終見られている。

この間に耐え切れず、傍らにあったスポンジを手に取ると、綺麗に絞った後、Kに言った。
「次は僕が洗うよ」
ただの勢いだった。


背中から、ゆっくりとこすっていく。二の腕。華奢だなと思った。
こんな腕で、いつも器具を運んでいたんだ。もっと体格のいい男子も女子もたくさんいるのに、部長だからっていつも先頭に立って。
…それも、もしかすると僕と一緒に運ぶ時間が欲しかったからなのかな…

胸の中で、何かのスイッチが入ったような気がした。
Kを後ろから抱きすくめていた。慌てるK。少し腕に力を込めて、言う。

「好きです。好きに、なってきた」
頬を合わせてみる。…すごく熱い。
かすれた声で、「ホントに?」と返ってくる。
「Kが好き。もっと、Kとたくさん話してみたい。Kの事を知りたい!」
お互いの鼓動が痛いくらいにどくんどくんしていた。


どれくらいの時間がたっていたのか。Kと僕が同時にくしゃみをするまで、ずっとそのままでいた。

シャワーを手にとり、Kの体を流すと、僕はKを持ち上げて湯船に向かう。予想以上に軽い。
「え、え、え…ちょ、ちょっと!」
抗議に耳を貸さず、ゆっくりとKを湯船に。そして、自分も入る。

「びっくりした、いきなり…」
「嫌、だった?」
「そうじゃないけど…」
顔を赤くして、俯く。そっと近づいて、寄り添ってみる。頭を撫でる。

Kが体を預けてきた。目を閉じている。微かに開いた唇がとてつもなく魅惑的に見えた。
そっと、顔を近づけてキスをした。Kは驚いたようだったけど、そのまま手を背中に回してきた。

湯船の中で抱えるようにKを抱きしめていると、本当にKが小さい、華奢なんだって思う。
肌も自分とはまるで違う。撫でるだけで、気持ちいい、気がする。
「当たってる…」
何時の間にか、僕のははちきれそうになっていて、Kのへその下辺りを圧迫していた。
さっき出したばかりなのに。なんとなく、気まずい。しかし、Kは更にとんでもない事を言ってきた。

「これが、その、入るんだよね」
…なにを、どう答えろというんだろう。恐慌をきたしかけた僕は、かろうじて答えた。
「多分…」
「そういうのって、汚いってずっと思ってたけど…」
言葉を切るK。次に言うであろう言葉が、なんとなくだけどわかった。
数秒の沈黙。

「……くんとだったら、いいかも」

なんとなくわかってたけど、実際に言われると、どうしようもない自分がいる。
性への好奇心。倫理。熱いKの吐息。痛いくらいびくびくしてる下半身。

…と。ぬるくなっている湯船がひやっと冷たいように感じた。妙に冷静に頭が働きだす。
俯いて体を預けるK。興奮して今にも押し倒しかけている自分の体。ふと、Kが微かに震えているような気がした。

「ありがとう」
僕は、そう言葉を発していた。
「僕も、Kとだったら、したいな」
ぎゅっと、抱きしめる。やっぱり、Kが震えてるように思える。
「でも、まだ早いよね」
Kが「えっ?」という顔で僕を見る。おでこに口づけた。

「僕は、もっとKの事を好きになりたい」
しっかり、Kの目を見る。そうしないと、自分の欲望に負けてしまいそうだったから。
「Kは僕のことをずっと見ててくれた。だから…」
Kの目にうっすらと涙が浮かぶ。胸が、ぎゅうって締め付けられそうになる。綺麗。
「僕も、もっとKのことを見ていたいんだ」
「…うん…」

また抱きしめて、耳元で、呟く。ごめんな…
ぶんぶんと首を振るK。
「なんか、うれしい。こうしてるだけでいいの」
Kの震えはもう止まっている、と思った。


そうして、しばらくして、僕らは風呂を上がった。脱出の時は相当に緊張したが、無事に出る事が出来た。
部屋に戻る直前に、おやすみ、とキスをしてからお互いの部屋に戻った。

眠れなかった。今までの部活の事を思い返し、今日一日のめまぐるしく動いたことを、そして風呂場でのKを。肌の感触、口付けの感触は未だ残っているけど、何よりもKの、ずっと好きだったって言葉が、残ってる。

いろんなことが頭を巡る中、窓の外が明るくなりかけている。
学校に帰ったら、Kの志望校を聞いてみよう。なんとなく、そう思った。

おしまい。