数年前の話です。
Sちゃんはボクの片思いの相手でした。
某コスプレイヤーで、コミケやフェスの際にはまとめサイトに特集されるくらい有名な子です。

ただ、ボクがいるオタサーに所属している数年前の頃はそこまで有名じゃありませんでした。
いろいろとボクを頼ってくれて、そのたびに彼女のことが好きになります。

ある時、スマホの設定を頼まれました。
その時にちょっと魔が差して、Sちゃんのメールがボクに転送されるように設定しました。

Sちゃんのプライベートを覗き見たり、女の子同士の画像のやりとりとかあって、かわいいSちゃんの画像もたくさん転送されてきました。

しかし、ある時Sちゃんは歌い手とつながりを持ったみたいです。
どういう経緯かはわかりませんが、前からSちゃんはその歌い手に憧れていて。

メールのやりとりをして、Sちゃんが自分の画像を歌い手に送ると、「めっちゃかわいいじゃん、会おうよ~」とか言ってあからさまにSちゃんは誘われていました。

もともと憧れていた歌い手に誘われて、Sちゃんは二つ返事でその歌い手と食事をすることに。
ボクは気が気じゃありませんでした。

でも、その歌い手の本人画像を検索すると、ちょっと安心しました。
キモい豚だったからです、ボクも人のことは言えませんが。

さすがに会ったら幻滅するだろうと思いつつも、やっぱりSちゃんが歌い手のところに言ってる間は心配でした。
会ってる間は二人のメールは転送されてきませんので。

さらに会う直前に、「Sちゃん、こっちこっち~、うわ~実物かわいいね~」「もう、Aさん(歌い手の名前)恥ずかしいです、でも、ありがとうございます(ハート)」みたいなメールのやりとりがあって。
外見に幻滅してないSちゃんが心配でした。

翌日、ボクにメールが来ました。
「ただいま~、東京から帰ってきたよ~、次の集まりいつかな~」
絵文字入りの可愛らしいメール。
ボクは急いで彼女に返信しました。

その直後、歌い手のAからもSちゃんにメールが。
「Aさん? 昨日はすっごく素敵な時間でした~、ちょっとエッチだったけど……」
……ボクのメールが先に届いたはずなのに、放ったらかしで。
SちゃんはAとのメールに夢中になりました。


ちょっとエッチだったけど、いったい何なんだ、ボクは心臓が止まりそうでした。
「ごめんごめん、Sちゃんがかわいいからさ、でも、途中でノリノリだったじゃん」
「そんなことないです(汗)Aさんに強引に誘われて、断れなかっただけだもん」
嫌な予感がしました。

実際は二人のやり取りから薄々気付いていたのですが、Sちゃんにほれてたボクは見てみぬフリをして。
でも、次にAから送られてきたメールで決定打でした。

「はいはい、強引に誘われただけだったら、こんなにSちゃん、アソコ濡れないでしょ?」
不穏なメールの本文と一緒に、画像ファイルが。
震える手で、ボクはその画像ファイルをダウンロードしました。

……Sちゃんの、アソコのどアップでした。
顔が映ってないけど、メールのやり取りからしてSちゃんに間違いありません。

すね毛が濃いAの足でSちゃんの太ももあたりが開かれて、これでもかーってくらいに足を開かされてパシャと撮影されたんでしょう。
くっちゃくっちゃと擬音が聞こえてきそうなくらい、アソコの毛が濡れて肌に張り付くくらい、Sちゃんは濡れていました。

……ボクは目の前が真っ暗になりました。
「もうっ、誰にも見せないで下さいよ~? こういう写真、取らせたことないんですから」
「わかってるって、そのかわり、今度もういっかい会ってくれる?」
「エッチなことしないなら」
「え~」
「もう、それ目的ですか~?」

ボクはそれ以上二人の会話を見る気力をなくして、Sちゃんのメールが転送されてくる携帯を折りました。

好きな子のメールを盗み見した僕が悪いんでしょうか?
それとも尻軽なSちゃんが悪いんでしょうか。
ともかく、歌い手とかはろくな人間じゃありません。

サークルの姫、という言い方は悪いですが、そんな子が歌い手とか生主に会いに行くとなると、100パーセントセックスされてるに違いありません。
ボクはその事実に気付きました。