「追い出し部屋」ってあるじゃないですか。

大手企業とかで使えない社員を倉庫みたいなとこに閉じ込めて、精神的に追い詰めては自主退職に追い込むやつ。

実はそれ、私が昔勤めていた会社でもあったんです。
話はさかのぼること10年以上前。

当時、女子大を卒業してとある健康グッズメーカーに就職した私は、3ヶ月の新人研修を経て営業部へと配属されました。

主な業務内容は新規顧客の獲得。ようは飛び込み営業です。

小さいころから内気な性格だった私にとって、この仕事は地獄と言ってもいいくらいに過酷なものでした。

配属された最初の頃は先輩に付いて回っていたのでまだマシでした。

問題は一人になってからです。

契約を一つも取れない月なんてしょっちゅうで、会社に帰っては上司から怒られる…そんな苦痛な毎日を送っていました。

それでも耐え忍びながら営業部で2年ほど過ごし、私の無能っぷりが社内にもすっかり周知し始めた頃…

私に所属部署の異動が言い渡されたんです。

最初、異動の話を聞いたときは心の底から喜びました。

やっと解放される…やっとあの上司の顔を見なくて済む…

しかし、現実はそう甘くはありませんでした。

実はこのとき私が異動することになった部署こそ、何を隠そう、最初に言った我が社の「追い出し部屋」だったのですから…


その部署は…地下一階の目立たない場所にひっそりと存在していました。

部署のスペースは6畳ほどで、積み重ねられたダンボールが部屋中にぎっしりと置かれていました。

言ってしまえば倉庫。それ以外の何物でもありませんでした。

おまけにこの部署…社員、というか人間が私一人しかいませんでした。

一応、私の監視役として隣の部署の課長がたまに見に来るのですが、本当に見ているだけという感じで基本はノータッチなんです。

そしてこの場所で私に与えられたたった一つの仕事…それは…

「弊社で販売しているアダルトグッズを実際に使ってみて、その感想をレポートにして提出する」というものでした。

実はうちの会社、健康グッズ以外にそっち方面の商品も出していたんです。

いわば私はその商品のモニター。

レポートは最低でも1000文字書かなければならず、更にはそれを一日10枚提出するのが私に課せられたノルマでした。

おまけに商品を社外に持ち出すことは禁止されていて、それを実際に使える機会は会社にいるときしかないんです。

異動初日、さすがに会社で自慰するのはちょっと…とためらった私は、レポートを適当に創作して担当者に提出しました。

そのレポートにさらっと目を通した担当者は…

「これ、実際に使わないで書いてるよね?」

「えっ、いやっ、その、だって…会社でするのはちょっと…」

「………仕事なめんなよお前!!!!」

そう激怒して椅子を蹴り飛ばす担当者。

「会社でするのはちょっとじゃねーよ!!与えられた仕事だろ!?」

「はい…(涙目)」

「明日もしちゃんとやらなかったらわかってるだろうなお前?」

「はい…(号泣)」

その日、私は泣きながら家に帰りました…


そして次の日から…私の社内オナニー生活が始まったんです。

バイブ、ディルド、ピンクローターにローション…

私はありとあらゆるアダルトグッズを使い、例の追い出し部屋で一人オナニーをやり続けることになりました。

オナニーしてはレポート…オナニーしてはレポート…

本当に気が狂いそうになる毎日でした。

それから特に辛かったのがオナニーしたあと。

使用後の玩具は洗って返品しなければいけないのですが、近場で水道を使える場所が女子トイレしかなかったため、私はそこで一人むなしくジャブジャブと玩具を洗っていました。

他の女子社員に見つかったときの恥ずかしさといったらもう…

結局、これが精神的に耐えられなくなった私はそこで2ヶ月ほど過ごしたあとに会社を自主退職。

今は給料こそ低いものの、前の会社よりずっと快適な環境で働いています。

ちなみに、その会社は何年か前に吸収合併され、例の追い出し部屋もそれに伴って消滅…していることを願うばかりです…