実体験ですが、小説風に書いてみました。
田中良平・・・私。
立川亜理紗・・・同僚。
もちろん仮名です。
多少の脚色はありますが、実体験を元にしています。
「田中さん、今日よろしいですか?」
同じ会社の設計課に勤務する立川亜理紗が声を掛けてきた。
「えっ?何が?」
突然の質問に意味が分からず、良平は思わず聞き返した。
「あの時の約束ですよ。まさかお忘れなんじゃないでしょうねぇ?」
「あ、ああ・・。えっ、本気だったの!?」
「当たり前でしょ。私はウソはつかないの!じゃあ他の人に見られるとまずいから、私は先に出てるわね。ふふっ、逃げちゃダメよ」
亜理紗は微笑みながらそう言うと、さっさと帰り支度を始めた。