投稿者:囮 さん(男性・18‐19歳)
その頃、俺には付き合ってる彼女がいた。
ある日、図書委員(俺は図書委員をやっていた)の仕事が遅くなり、待ち合わせの彼女を待たせてしまった。
ところで、これから書くのは彼女の話ではないんだ。
図書委員はもう一人いた。女子だ。
ボブカットで、黒縁の眼鏡をかけた、まあ、言っちゃなんだが、冴えない子だなと思っていた。
まあ、彼女がいるんだから、他の女のことなんかどうでもよかったわけだが……
書き始めて分かったが名前がないと書きにくいので、仮名を使う。
ボブカット眼鏡の美紀、と、俺が、高木。
さて、ようやく図書委員の仕事の終わりが見え始め、そろそろ帰れるかな、ああ遅くなったこりゃいつもの店で晩飯は奢りかな……などと、俺は彼女のことを考えていたわけだが。